中学受験に向けて、小学校低学年で通塾させようか迷いますよね。
そこで私の子供を中学受験させた経験から、どんな場合が「通塾を考えるタイミングなのか」について詳しくご紹介しようと思います。
- 中学受験に向けて通塾をさせるタイミング。
- より中学受験を確実なものにするのに通塾は必要か。
などについて疑問を解消できればと思います。
小学校低学年からの中学受験にむけた勉強方法として参考にしてみてください。
中学受験に向けて低学年で「通塾」をはじめる5つのポイント
低学年で通塾をはじめたほうがいいのは、次のタイミングです。
- 成績に「よい」が多いとき
- 積み上げ学習の成績が上がらないとき
- 友達と一緒に通いたがっているとき
- 収入が見合っているとき
- 近くに最適な学習塾があるとき
通塾をはじめるポイント①成績に「よい」が多い
まず低学年で通塾を考えるタイミング1つ目が「通知表」です。
小学生の通知表は3段階で評価されていますが、その中で標準成績を示す「よい」が多いとき。
言葉の表現にやや違いはあると思いますが、つまり”真ん中”のやつです。
3段階評価 | べつの表現 |
たいへんよい | よくできました、よくできる |
よい | できました、できる |
がんばりましょう | もう少し、努力しよう |
中学受験で求められる学力は、できれば一番上の「たいへんよい」が過半数を占めている方が好ましいです。
したがって「よい」が過半数を占めていれば、私は通塾を考えてもいいのかなと思います。
この通知表で表示される「よい」という評価は思った以上にマイナスで、たとえばテストの点数で表現してみるとこのように考えておくといいのかもしれません。
がんばりましょう | よい | たいへんよい |
0~30 | 30~70 | 70~100 |
つまり「よい」が示す範囲というのは広いもので、たとえばテストの点数が30点と70点で同じ扱いになるというわけです。けっして満足のできるレベルではないですよね。
ということで通知表に「よい」が過半数を占める場合には、通塾を考える1つのタイミングになります。
通塾をはじめるポイント②積み上げ学習の成績
学校で習う教科の中で、もっとも中学受験に影響するのが「積み上げ学習」です。
この積み上げ学習というのは国語・算数・英語の3教科で、理科と社会は暗記中心なのであとから追い付くことはできても、この積み上げ学習については「つまずき」がずっと尾を引くため注意が必要です。
子供の成績を見ていて、もし積み上げ学習がイマイチであれば通塾を考えてもいいタイミングです。
通塾をはじめるポイント③友達と一緒
子供が友達と一緒に通塾したい、といった場合はよいタイミングです。
とくに小学生低学年というのは1人では通塾しづらいものでなので、もし友達と一緒に通塾ができればこれ以上ないチャンスになります。
そのときは成績のことをあまり考えず、中学受験にプラスになる動きですので通塾をさせてあげることをおすすめします。
通塾をはじめるポイント④見合った収入
通塾をさせるということは、どうしても「お金」がかかるものです。
たとえば文部科学省のデータを見てみると、年間でこのように学校外学習へ使っているようです。
公立 | 私立 |
217,826円 | 613,022円 |
出典:文部科学省「平成28年度子供の学習費調査の公表について」
公立小学校に通わせながら中学受験を考える場合は、1ヶ月17,000~18,000ほど。
通塾をすればだいたい1教科8,000~10,000円くらい掛かるので、それに見合った収入であれば通塾を考えてみてもいいタイミングです。
通塾をはじめるポイント⑤近くに学習塾がある
いくら通塾をさせようと思ったところで、学習塾が見つからなければ始まりません。
さらに中学受験に対応している学習塾を見つける必要があり、さらに人気塾はすぐ一杯になってしまうため入塾をするだけでも激しい競争率が待っています。
中学受験に向けた学習塾探しをして、まず近くに教室があること。
もしその教室の入塾が出来なければ遠く離れた学習塾に通うことも手段ですが、私は時間ロスになるだけで効率が悪いためおすすめしません。
まず中学受験対応の学習塾が近くにある、さらに入塾できそう。
そんな条件が揃っていれば通塾させるタイミングになりますが、場所的に無理があれば考え直したよさそうです。
低学年で通塾させると中学受験に効果ある?
小学校低学年で通塾させた場合、中学受験へつぎのような効果が期待できます。
- 効率よい勉強の進め方が身につけやすい
- 質問ができるため高学年に向けて苦手解消につながる
- 切磋琢磨できる友達を作りやすい
中学受験への効果①効率よい勉強の進め方が身につけやすい
学習塾に通塾する一番の目的が「勉強グセ」が身につく部分です。
実際に通塾させている家庭とそうでない家庭とでは勉強のやり方に大きく違いが出るもので、通塾組は自分からてきぱきと効率よく勉強を進めていく能力に長けているものです。
実際に私の自宅に友達が遊びに来た時にも、通塾組の勉強方法はしっかりと効率化されて段取りの良い手段で進めていたことを思い出します。
中学受験への効果②質問ができるため高学年に向けて苦手解消につながる
通塾で大きなメリットとなるのが「講師がいる」ということです。
目の前に講師がいるというのはとても大きなメリットで、わからない部分を質問できる環境というのはその後の中学受験だけではなく学校生活にも大きな影響を及ぼすものです。
この「質問ができる」というメリットのためだけに通塾をさせる、というのも間違いなくおすすめの手段になります。
中学受験への効果③切磋琢磨できる友達を作りやすい
通塾をすることによって「本物の友人」のできる可能性が高まります。
同じ中学受験を目指す仲間なので偏差値的にも似たようなもので、一緒になって話をするだけでハイレベルな勉強話しなどによって知らないうちに学力向上につながったりすることがあります。
同じ目標をもって切磋琢磨できる友人作りのできる場所、と考えることも学習塾へ通塾させる大きな意味になります。
中学受験へむけて低学年におすすめの塾
中学受験にむけて良い結果を出そうと思えば、塾というのはとても効果的な学校外学習です。
塾といえば公文、Z会、学研など選び方に迷うところですが、いちばん重要なポイントになるのが「塾ごとの強み」をしっかりと把握して選ぶことです。
中学受験を目指している小学生低学年のいる家庭にとくに人気の塾をご紹介します。
Z会
Z会では総合的にハイレベルな学習ができるため、低学年からバランスの良い学力を身につけたいのであれば選んで失敗のない塾になります。またZ会の教室(塾)と合わせて、Z会の通信教育も併用することで中学受験に必要な学力をより身につけやすくなります。
通信教育 Z会 小学生向け講座
公文(くもん)式
公文式はとくに計算力をつけたいときにおすすめの塾。算数や数学の計算がはじまると毎日100問など多くの出題を解いていくのが強みです。
計算力なら RISU算数の感想
学研
学研の大きな特徴は「個人色が強い」ということで、フランチャイズによって運営されているため地元密着型の個人塾と考えるといいです。したがって必然的に少人数制の集団塾というカテゴリーに入り、講師との距離が近く志望校に特化した指導が期待できる塾です。
学研の家庭教師は 学研のオンライン家庭教師
中学受験専門の個別指導塾「SS-1」
本来であれば私が通わせたかった塾がこの「SS-1」です。なぜなら個別指導塾はたくさんあれど1対1(完全マンツーマン)というスタイルは少なく、さらに中学受験に溶かした受験対策が出来るため。しっかりとPDCAサイクルを回して根拠のある指導方法がとられているのも良塾と感じる強みです。
詳しい内容 中学受験専門の個別指導塾「SS-1」を口コミレビュー
またこの「おすすめ塾はどれ?」という問題について私もいろいろと調べましたがベネッセが運営する新小1 Z会、公文、どちらがいいでしょうか?でも詳しい意見をチェックできます。
【私の感想】低学年に通塾は必要?
あくまでも私の子供を中学受験させて感じた感想です。
私は通塾をムリにさせない方がいいと思います。ただし次のような条件がある場合。
- 近くに中学受験対策のできる学習塾が見つからない。
- 家族が揃う時間もきちんと欲しい。
もし近くに学習塾が見つからなければ通塾をさせないでいいと思える理由は、自宅からの距離が遠い場合は通塾させると時間効率がすこぶる悪い、それなら自宅学習を充実させた方がより中学受験に効果的な勉強ができるから。
また家族が揃う時間を削ってまで小学生低学年に通塾をさせるのもおすすめではなく、なるべく2度と戻ってこない時間を少しでも多く家族で過ごしていたいから。
この2つの理由を合わせると通塾がすべてではなく、じつは「充実した家庭学習」が思った以上に効果的で効率のよい勉強方法になります。
もし低学年で通塾を考えるのなら、
- 成績に「よい」が多いとき
- 積み上げ学習の成績が上がらないとき
- 友達と一緒に通いたがっているとき
- 収入が見合っているとき
- 近くに最適な学習塾があるとき
をチェックして、
ムリのないよう通塾をさせることがおすすめです。
この中の1つも当てはまらない場合は、優秀な「自宅学習」をおすすめします。
そのときはこちらでチェックなさってみてください。
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