こんにちは、子供2人を中学受験させたMIKIママです。
今回は「中学受験塾の比較方法が知りたい」という疑問に経験から答えます。
中学受験対策に選ぶ学習塾は、選び方によって結果も大きく異なるもの。そこで中学受験により効果的で、合格期待値が高まる塾の比較方法について詳しく解説します。
また中学受験塾の比較方法だけではなく、中学受験塾とほかの学習スタイルの比較についても言及。
中学受験対策として総合的に効果が期待できるスタイルを探るためにも、子供2人を中学受験させた経験をもとに解説するのでぜひ参考にしてみてください。
中学受験塾を比較するときに重要な8つのポイント
中学受験塾の比較ポイント①タイプ(集団・個別)
中学受験塾には、集団タイプの塾と個別指導タイプの塾という2種類があります。
それぞれにメリットとデメリットがあるため、自分の子どもに合った塾を比較して選ぶことが大切です。
塾タイプ | 集団塾 | 個別指導塾 |
メリット |
|
|
デメリット |
|
|
自分の子どもに合った塾を選ぶためには、子どもの性格や学習状況をよく考慮することが大切です。
中学受験塾の集団タイプは費用が安く、同じ目標を持つ子どもと切磋琢磨できるなどのメリットがあります。しかし授業の進度が自分のペースに合わないことがある、質問しにくい、授業中に周りの子どもの声が気になるというデメリットも存在します。
中学受験塾の個別指導タイプは授業の進度を自分のペースに合わせられる、質問しやすい、授業中に周りの子どもの声が気にならないといったメリットがあります。しかし費用が高い、同じ目標を持つ子どもと切磋琢磨できない、モチベーションを維持しにくいというデメリットも存在します。
子どもの性格や学習状況に合わせて、集団タイプの塾と個別指導タイプの塾のどちらが自分に合っているかをよく踏まえ、まずは塾タイプをしっかり比較して選ぶことが大切です。
中学受験塾の比較ポイント②対応可能な偏差値
中学受験塾の比較ポイントとして、この「対応可能な偏差値」があります。
これは中学受験塾がどのくらいの偏差値の学校に合格者を出せているかということを表しており、さらに中学受験塾はそれぞれに得意分野や指導方針が異なるため、どの塾に通えば自分の希望する学校に合格できるのか事前に調べることが大切です。
対応可能な偏差値は、塾のホームページやパンフレットなどで確認することができます。また塾の説明会に参加したり、口コミを聞いたりするのも良い手段となります。
対応可能な偏差値はあくまでも目安ですが、自分の実力に合った塾を選ぶためには重要な指標。志望校の偏差値を把握した上で、中学受験塾の対応可能な偏差値と比較検討して選ぶことが重要です。
なお対応可能な偏差値は、年度や受験生層によって変動することもありますので、最新の情報を確認したうえで比較検討するのがおすすめです。
中学受験塾の比較ポイント③志望校合格実績
中学受験塾の志望校合格実績は、塾の指導力やカリキュラムを判断する上で重要な指標の一つ。しかし志望校合格実績を比較する際には、いくつか注意点があります。
まず志望校合格実績は中学受験塾によって公表方法が異なるため、単純に比較することはできません。
例えば「合格者数」を公表している中学受験塾もあれば、一方は「合格率」を公表している中学受験塾もあります。また合格者数や合格率を公表している塾でも算出方法が異なるため、一概に比較することはできません。
つぎに志望校合格実績はあくまでも過去の結果であり、未来の結果を保証するものではないということを忘れてはいけません。志望校合格実績が優れていても、子どもの学力や志望校の難易度によってはその中学受験塾で合格できない可能性もあります。
最後に志望校合格実績はあくまでも一つの指標であり、塾選びの際には子どもの学力や性格、志望校などを総合的に考慮して最適な中学受験塾を選ぶことが大切です。
中学受験塾の志望校合格実績を比較する際には、上記の注意点も踏まえたうえ慎重に行うことが大切です。
中学受験塾の比較ポイント④カリキュラム
中学受験塾のカリキュラムは、それぞれの塾によって大きく異なります。ここでは中学受験塾のカリキュラムを比較する際、とくに注目すべきポイントをご紹介します。
- 学習範囲
中学受験塾のカリキュラムは小学校の授業範囲よりも広く、難易度の高い内容を学習します。塾によって学習範囲や難易度が異なるので、志望校の入試問題レベルに合ったカリキュラムを用意している中学受験塾を選ぶことが大切です。 - 授業形式
中学受験塾の授業形式は集団授業、個別指導、少人数制授業などがあります。集団授業は費用が安く受講しやすいというメリットがありますが、個別指導や少人数制授業と比較して生徒一人ひとりの学習進度に合わせたカリキュラム(指導)が難しいというデメリットがあります。個別指導や少人数制授業は費用が高くなりますが、生徒一人ひとりの学習進度に合わせた指導が受けられるというメリットがあります。
このように中学受験塾のカリキュラムは、塾によって大きく異なります。
志望校の入試問題レベルに合ったカリキュラムを用意している中学受験塾、生徒一人ひとりの学習進度に合わせた指導が受けられる塾などバリエーションがあるもの。
したがって中学受験塾を選ぶ際には、カリキュラムにおける様々な要素を比較したうえで最適な選択をすることが大切です。
中学受験塾の比較ポイント⑤講師の質
中学受験塾における講師の質は、それおれの塾によって大きく異なります。ここでは中学受験塾における講師の質を比較する際、とくに注目すべきポイントをご紹介します。
- 講師の経験
講師の経験は、中学受験塾における講師の質を判断する上で重要な要素。中学受験の経験があるなど、くわしく精通した経験豊富な講師が揃っている中学受験塾を比較選択することが大切です。 - 講師の資格
講師の資格も中学受験塾における講師の質を判断する上で、かなり重要な要素です。中学受験指導に必要な資格を取得している講師が、できる限り揃っている塾を比較し選択することが大切です。 - 講師の指導方針
講師の指導方針も、中学受験塾における講師の質を判断する上で重要な要素。子供のやる気を引き出す、モチベーション向上につながるなど、精神面における有効な指導方針の講師が揃っている中学受験塾を比較検討することが大切です。 - 講師の生徒への対応
講師の生徒への対応というのも、中学受験塾における講師の質を判断する上で重要な要素。子供に寄り添い、親身になって指導してくれる講師のいる中学受験塾を比較検討し選ぶのがおすすめです。
中学受験塾の講師の質は、それぞれの塾によって大きく異なります。
中学受験に精通した経験豊富な講師が揃っていて、さらに子供のやる気を引き出すような指導方針の講師が揃っている塾を比較したうえで選ぶことが大切です。(学歴と指導力)
中学受験塾の比較ポイント⑥サポート体制
中学受験塾のサポート体制は、それぞれ塾によって大きく異なります。ここでは中学受験塾のサポート体制を比較する際、とくに注目すべきポイントを紹介します。
- 進路相談
中学受験塾のサポート体制において、この進路相談は極めて重要な要素です。志望校の選び方や、受験勉強の計画など、子供の進路について相談に乗ってくれる中学受験塾を比較したうえで選ぶことが大切です。 - 学習相談
この学習相談も、中学受験塾のサポート体制において重要な比較ポイント。授業の理解度や家庭学習の進め方など、生徒の学習について細かく相談に乗ってくれる中学受験塾を比較検討することが大切です。 - メンタルサポート
中学受験塾におけるサポート体制のなかでも、このメンタルサポートは子供のモチベーション向上を左右する重要な要素。受験勉強で悩んだり挫折したりしたときに、子供のメンタル面をしっかりとサポートしてくれる中学受験塾を比較したうえで選ぶことが大切です。 - 保護者サポート
この保護者サポートも中学受験塾のサポート体制において、間接的に重要な要素。家庭学習のサポートや、受験情報の提供など、保護者をサポートしてくれ親が安心できる中学受験塾を比較検討するのがおすすめです。
中学受験塾のサポート体制は、塾によって大きく異なります。
志望校の選び方や、受験勉強の計画、家庭学習の進め方、受験勉強で悩んだときのメンタルサポートなど、生徒や保護者が必要なサポートを受けられる中学受験塾を総合的に比較したうえ検討してみてください。
中学受験塾の比較ポイント⑦料金体系
中学受験塾の料金は、それぞれ塾によって大きく異なります。ここでは中学受験塾の料金体系を比較する際、とくに注目すべきポイントをご紹介します。
- 入会金
入会金は中学受験塾の料金において、当初のみの一時的な支出となります。この入会金(金額)は塾の種類をはじめ、入会時期などによって異なる場合があります。中学受験塾の入会金は塾によって大きく異なり一般的には10~20万円程度。ただし有名塾や大手塾になると入会金が高くなる傾向があり、また塾の種類や入会時期によっても設定金額は異なります。 - 授業料
この授業料は、中学受験塾の料金(費用)において最も大きな割合を占めます。授業料は塾の種類や講師の質、授業形式によって異なり、一般的には月額5万円から10万円程度。ただし有名塾や大手塾になると授業料が高くなる傾向があります。 - 教材費
中学受験塾の料金において、この教材費もわりと大きな割合を占めます。教材費は塾の種類や使用する教材によって異なり、一般的には年間1万~5万円程度。ただし有名塾や大手塾になると教材費が高くなる傾向があります。また個別指導塾や少人数制塾は、集団授業塾よりも教材費は高くなる傾向があります。 - その他の費用
中学受験塾におけるその他の費用には、模試の受験料、夏期講習・冬期講習の費用などがあります。これらの費用は塾の種類や受講する講座によって異なります。ただし意味不明な費用(年会員費・維持費など)を請求してくる中学受験塾もあるため、事前に費用項目をしっかりと確認して比較検討することが重要です。
中学受験塾の料金は、塾によって大きく異なります。
授業料や教材費、入会金、その他の費用など、塾に通う際にかかる費用を総合的に比較判断することが重要。また途中で継続できないといった事態を防ぐためにも、無理なく通える中学受験塾を比較し選択することが大切です。
中学受験塾の比較ポイント⑧通いやすさ
中学受験塾の通いやすさは、塾を選ぶ際に重要なポイントです。通いやすい塾を比較し選択することで、子供は無理のない中学受験対策へ取り組むことができます。
中学受験塾の通いやすさを考える際には、以下の点に注意が必要です。
- 通塾時間
中学受験塾への通塾時間は、生徒の学校のスケジュールや、家庭の事情に合わせて決めることが大切です。できる限り通塾時間の短い中学受験塾を比較し選ぶことでムダな時間を省き、より効率に優れる中学受験勉強の実践につながります。 - 通塾手段
中学受験塾における通塾手段は自転車や電車、バスなど子供や保護者の事情に合わせて決めることが大切です。もし徒歩で中学受験塾へ通う場合はとくに帰り道が暗くなるため、できるだけ明るめの道を選ぶなど道順も比較して考慮しておくことが重要です。
中学受験塾はより通いやすい塾を比較し選ぶことで、子供は無理なく勉強に取り組むことができ、その結果として受験勉強の成功につながりやすくなります。
中学受験塾と比較対象になる学習スタイル
中学受験対策において塾と比較対象になる学習スタイルは、大きく分けて次の3つです。
- 家庭教師
生徒一人ひとりに専任の講師がつき個別指導を受けること可能。中学受験塾よりもきめ細かい指導を受けることが可能となる代わりに費用は高くなりがち。安い費用で考える場合はオンライン家庭教師がおすすめ。 - 通信教育
テキストと問題集を自宅に送ってもらい、自分のペースで学習を進めることが可能。中学受験塾以外の学習スタイルでも費用は比較的安価でも、学習を継続させるためにはある程度の自己管理能力が必要。最近では効率的な中学受験対策ができるとしてデジタル教材が主流・人気。 - 独自学習
塾や家庭教師に通わず、自宅で学習を進める方法。費用は最も安価でも学習計画を立てたり、勉強を継続したりするなどの個人的に工夫が必要。確実な中学受験対策を行うことは難しい学習スタイル。
塾との比較対象におすすめ①家庭教師
家庭教師(訪問型・オンライン型)と中学受験塾のどちらを比較選択するかは、家庭や子供の状況によって異なります。ここでは家庭教師のスタイルによるメリットとデメリットを比較します。
訪問型の家庭教師
メリット
- 個別指導なので、子供のペースに合わせて勉強を進めることができる。
- 苦手な科目や単元を重点的に学習することができる。
- 家庭教師とマンツーマンで接することができるので、質問や相談をしやすい。
- 通塾の必要がないので、時間を有効に活用することができる。
デメリット
- 家庭教師の費用が高い。
- 家庭教師のスケジュールや都合に合わせなければならない。
- 家庭教師と子供の相性が合わないと、効果的な指導を受けられないことがある。
オンライン家庭教師
メリット
- 訪問型の家庭教師に比べて費用が安い。
- 通塾の必要がないので、時間を有効に活用することができる。
- 家庭教師のスケジュールや都合に合わせなくてもよい。
- 自宅で勉強できるので、リラックスして勉強に集中することができる。
デメリット
- 対面式の授業に比べて、質問や相談がしにくいことがある。
- インターネット環境や機器が整っていないと受講できないことがある。
- 家庭教師と子供の相性が合わないと、効果的な指導を受けられないことがある。
中学受験塾ではなく「家庭教師」を選ぶときの結論
個別指導で子供のペースに合わせて勉強を進めたい場合は、訪問型またはオンライン家庭教師が最適。
またハイレベルな授業を受けさせ同じ志望校を目指す子供と切磋琢磨させたい場合は、自宅学習となる家庭教師よりも中学受験塾が適した選択となります。
中学受験塾と家庭教師を比較するポイントとしては、おもに「ピンポイント指導」「マンツーマン学習」辺りになるかと思います。
✅ 家庭教師に興味があれば参考までに。
→ 中学受験合格に向けた「訪問型の家庭教師」で絶対に失敗しない選び方
→ 中学受験におすすめ「オンライン家庭教師3選」および失敗しない選び方
塾との比較対象におすすめ②通信教育
通信教育(紙教材・デジタル教材)と中学受験塾のどちらを比較選択するかは、家庭や子供の状況によって異なります。ここでは通信教育のスタイルによるメリットとデメリットを比較します。
通信教育(紙教材)
メリット
- 通塾の必要がないので、時間を有効に活用することができる。
- 自宅で勉強できるので、リラックスして勉強に集中することができる。
- 自分のペースに合わせて勉強を進めることができる。
- 費用が安い。
デメリット
- 質問や相談がしにくいことがある。
- モチベーションを維持しにくいことがある。
- 中学受験塾ほどハイレベルな授業を受けられないことがある。
通信教育(デジタル教材)
メリット
- 通塾の必要がないので、時間を有効に活用することができる。
- 自宅で勉強できるので、リラックスして勉強に集中することができる。
- 自分のペースに合わせて勉強を進めることができる。
- 質問や相談がしやすく、解説動画を見ることができる。
- 学習状況を管理してくれるので、モチベーションを維持しやすい。
- 費用が安い。
デメリット
- インターネット環境や機器が整っていないと受講できないことがある。
- 対面式の授業に比べて、質問や相談がしにくいことがある。
- 中学受験塾ほどハイレベルな授業を受けられないことがある。
中学受験塾ではなく「通信教育」を選ぶときの結論
通信教育(紙教材・デジタル教材)は、中学受験対策の基礎基本部分をしっかり履修できるのが特徴。
したがって過去の総復習などに通信教育は極めて有効な学習スタイルといえ、中学受験塾では学ぶことのできない過去の苦手対策をしっかりと取組めるなどの利点があります。
したがって通信教育と中学受験塾を比較するときは、おもに「過去の弱点克服」になるかと。しっかりと苦手解消をさせて中学受験へ挑ませたい場合は通信教育が効果的、また応用中心の中学受験対策を考える場合は中学受験塾がおすすめです。
✅ 通信教育に興味があれば参考までに。
→ 【実体験から選ぶ】中学受験対策おすすめ通信教育ベスト7選
塾との比較対象におすすめ③自宅学習
独自学習と中学受験塾のどちらを比較選択するかは、家庭や子供の状況によって異なります。ここでは中学受験対策を独自学習で行う場合のメリットとデメリットを比較します。
独自学習のメリット
- 通塾の必要がないので、時間を有効に活用することができる。
- 自宅で勉強できるので、リラックスして勉強に集中することができる。
- 自分のペースに合わせて勉強を進めることができる。
- 費用が安い。
- 宿題やテストで、子供の学習状況を把握しやすい。
独自学習のデメリット
- 質問や相談がしにくいことがある。
- モチベーションを維持しにくいことがある。
- 中学受験塾ほどハイレベルな授業を受けられないことがある。
- 子供の勉強を、親がサポートしなければならない。
中学受験塾ではなく「独自学習」を選ぶときの結論
より費用を抑えて中学受験対策を行いたい場合は独自学習、また確実性の高い方法で中学受験対策を行いたい場合は中学受験塾を選ぶのがおすすめ。
中学受験対策として独自学習は費用の安さが最大といえるメリットですが、すべて個人で情報収集から実践まで対応する必要があるため、よほど中学受験の経験者または慣れている家庭でなければ難しい学習スタイルになります。
まとめ
今回は「中学受験塾の比較方法が知りたい」という疑問に対して、重要8つのポイントをお伝えしました。
これで最適で効果的な中学受験塾を比較し、ベストな選択ができると思います。
もし中学受験塾ではなく他の学習スタイルが気になる場合も、お伝えしてきた中学受験塾と比較対象となる勉強スタイルで疑問解消につながるかと思います。
子供にとって中学受験というのは、人生をかけた一大勝負のとき。
少しでも合格へ近づける中学受験塾をしっかりと比較して選び、最大の効果が得られることを期待しています。